交通事故で一番多いのは「追突」次に「出合い頭衝突事故」で全体の約6割。対策は?
過去10年間(平成17年から27年)の全事故に対して、
追突事故率が近年増加しています。
平成17年から21年にかけては、ほぼ横ばいだったのが、
22年からは毎年うなぎ登りのように上昇しています。
平成17年 ・・・31.5%
平成18年 ・・・32.0%
平成19年 ・・・31.3%
平成20年 ・・・31.2%
平成21年 ・・・31.6%
平成22年 ・・・32.4%
平成23年 ・・・33.3%
平成24年 ・・・34.8%
平成25年 ・・・35.8%
平成26年 ・・・36.2%
平成27年 ・・・36.7%
次に、出合い頭衝突事故は
平成27年 ・・・24.3%
では、なぜ追突事故は発生してしまうのでしょうか?
圧倒的に多いのは脇見運転、他のものに注意していたケースが目立ちます。
夜間では、眠気、飲酒運転が増えています。
ストレス社会と言われている現代人において、
仕事の考え事や時間に追われ、余裕がない状況 (あせり、急ぎ) など
様々な条件が重なり平常時の判断、予測が思い込みになりがちです。
認知できているのに、判断、予測を間違えてしまった
対象を挙げてみます。
1.先行車
2.自車の速度選択
3.信号
主に上記 3つが主な要因と考えられます。
※先行車の減速停止を予測する事が困難な状況。
特に、工事・事故、駐停車中、渋滞末尾、わかりにくい分岐点など の
追突事故が過半数を占めています。
単線道路であっても交通の流れを乱す存在し、
そこで追突事故が多発しているのが事実です。
また、単調になりがちな高速道路走行に伴う緊張感の低下が
ひとつの原因であると考えられます。
減速中の先行車への追突(例)
★追突側
右左折や減速しない。車間距離問題ない。➡脇見、ぼんやり ➡そのまま走行 ➡追突
↑ ↑ ↑ ↑
急ぎ、習慣、願望 視界良好、緊張低下
☆被追突側
定常走行➡ 信号、分岐点など ➡ 減速走行 ➡ 停止 ➡ 追突
↑
合図出し遅れ ⇦ 習慣
では、追突事故を起こさない&追突されないためには?
予防対策方法
1.ドライバーの心構え
★追突しないためには
〇危険性がないような(安全な場所)状況の時こそ、
脇見したり、運転以外の事を考えないこと。
〇ウインカーやブレーキなどのタイミングは人それぞれに違うことを理解すること。
〇先行車(被追突側)のブレーキランプが故障していたり、
ウインカーの合図がないなど不測の事態が発生しても、
慌てないで、余裕を持ちましょう。
車間距離と速度の選定をすること。
☆追突されないためには
〇予告ブレーキや早めのウインカーを出すこと。
〇渋滞末尾で停止するときはハザードランプを点灯すること。
今後とも国、県、地方自治体などが
道路環境や仕組みの整備に取り組んでいただきたいのです。
a.車間距離警報を含む追突警報装置を普及させる。
b.中央分離帯の切り下げ箇所の解消させる。
c.車でよく利用するガソリンスタンド、コンビニエンスストア、ファミリーレストラン など沿道施設の駐車場出入り口を集約化して、
危険ゾーンの頻度を減少させる。
d.交差点に進入するマイカードライバーが停止するべきか、
通過するべきか、判断に迷う領域を回避するように、
黄色信号を制御する感応制御式信号の導入及び促進させる。