自動車保険(任意保険)が未加入だとしたら・・・
自賠責保険とは車検時や乗り換えの時など、
強制的に加入しなくてはならない保険です。
これに対して、任意保険はご自身で判断して
加入するかしないかを選択できます。
先般のニュースでは、福岡市内の病院に車が加速して衝突事故により
一瞬にして3人の尊い命を奪ってしまったタクシー暴走事故が報道されました。
謹んでお悔やみ申し上げます。
この加害者となった60代の男性は、
長年にわたりキャリアのあるタクシー運転手でした。
本人のコメントでは、「ブレーキを何度も踏んだが利かなかった。」
と供述しているとの事。
捜査関係者によると、
福岡県警が、衝突直前の数秒間のブレーキ、アクセルの操作状況や
速度を記憶する装置「イベント・データ・レコーダー(EDR)」
を車体から回収。
事故直前にアクセルに圧力がかかったことを示す記録が残っていた一方、
ブレーキを踏んだ形跡がないことが判明しました。
重大な過失ではないでしょうか。
明日は我が身。決して他人事ではありません。
最終的に、遺族の方々への対人損害賠償金や
建物などの対物損害賠償金で償わなければなりません。
(加害者の男性が自賠責保険、任意保険に加入しているケース。)
これがもし、「任意保険に未加入だった。」としたら
一生かけても償いきれなくなってしまう可能性が十分考えられます。
※では違いを確認してみます。
自賠責保険(強制保険)は過失割合に関係無く、
事故によって負傷した者は被害者として扱われます。
相手方の自賠責保険から支払われます。
※但し、過失割合が70%を超えるケースでは、
重過失減額として、過失割合に応じて一定の割合の減額が適用されます。
最低限の補償の確保が目的なので、
保険金の限度額(上限)が被害者1名につき死亡補償3,000万円迄、
後遺障害は等級(段階)に応じて75万円~3,000万円
{介護を要する重度の後遺障害は4,000万円迄}
傷害補償は120万円迄と非常に低い金額です。
自賠責保険は対人賠償のみ対象となり、対人賠償以外は対象となりません。
これに対して、任意保険はご自身で選択できます。
対人・対物賠償金は最高、無制限補償や車両、人身傷害、搭乗者傷害など
幅広く補償されるワイドな保険です。
対人賠償だけでなく、対物(車・建物など)、車両(ご自身・ご家族などの車)、
人身傷害や搭乗者傷害(ご自身・ご家族、他の同乗者など)を補償します。
ますます高齢化社会になるなかで、事故増加が想定されます。
相手方への賠償補償を鑑みますと
自賠責保険だけでは到底賄いきれないと考えられます。
近年、億単位の賠償請求の事例が増加傾向にあるなか、
今の時代としてはとても少ない金額に感じます。
凶器にもなり得る自動車を運転する以上、
自動車保険の対人・対物賠償の加入は最低必須条件と考えます。
無論、お金で解決すればいいという簡単な問題では決してありません。
しかし、最終的には「損害賠償金」としての支払い義務が生じます。
取り返しのつかないことになってしまってからでは遅いのです。
※ちなみに損害保険料算出機構「平成26年自動車保険の概況」
の調査結果では、
自賠責保険料支払件数は1,158,574件、
このうち、
対人賠償保険料支払件数は469,690件です。
40.5%の確率で任意保険を使用したことになります。
とても高い数字ではないかと認識しています。
任意保険加入率の高いベストランキング
1位 大阪府 81.9%
2位 愛知県 80.9%
3位 奈良県 79.6%
4位 静岡県 76.1%
任意保険加入率の低いワーストランキング
1位 沖縄県 52.9%
2位 島根県 56.3%
3位 高知県 58.0%
4位 宮崎県 58.1%
5位 鹿児島県59.5%
全国平均では73.4%となっています。
4人に1人超は 自動車保険に未加入ということになります。
しかし、任意保険加入率の低い県では
10人中、5人ないし6人しか加入していません。
万が一の交通事故を想定しますと、
安心してハンドルを持って運転することに恐怖すら覚えます。
凶器にもなり得る自動車を運転する以上、
せめて自動車保険の対人・対物賠償の加入は
最低必須条件と考えます。
年間保険料が数万円から契約できる保険会社が
きっと見つかるはずです。
その為にも「お守り」として加入して頂きたいのです。
一生償っても償いきれないことにならないように!!
そこで、少しでも保険料を抑えて補償も充実するために
一括見積もりをお勧めいたします。
私も一括見積もりをしたところ安い保険料で契約出来ました。